2004年05月26日(水) 00時00分

ガス点検装い現金詐取（朝日新聞・）

　ガスの点検・修理と偽り、高齢者から現金をだまし取ったとして、土浦署などは２５日までに、さいたま市大宮区三橋１丁目、無職北見勝弘容疑者（６１）を詐欺の疑いで逮捕した。

　　調べでは、北見容疑者は４月２７日正午ごろ、土浦市の農業の男性（６９）方で「ガスの点検と修理に来た」などとうそを言い、ガス漏れ警報機代などとして現金１５万円をだまし取った疑い。北見容疑者は、だまし取った金を生活費やパチンコ代にあてていたという。

　　北見容疑者は緑色の作業服に「ＬＰガス保安センター」という名札をつけ、現金と引き換えに調査結果票などを渡していた。県高圧ガス保安協会（水戸市）によると、ガスの点検はガス会社か、ガス会社から委託された県内９カ所のＬＰガス保安センターが行うが、点検の際に保安センターの職員が修理代などを請求することはないという。

　　県警捜査２課によると、土浦市など県南、県西地方では０３年１２月から、平日の午前中に高齢者がガス漏れ警報機代やメーター交換代などとして現金をだまし取られる事件が約５０件（被害総額５５０万円）起きていた。同署などは、北見容疑者が関与している可能性があるとみて裏付け捜査をしている。
（5/26）

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=7492