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トヨタ自動車系列で販売台数ではトップクラスの「トヨタ東京カローラ」(東京都目黒区)の系列店舗を舞台にした「ペーパー車検」問題で、警視庁は25日にも、当時の同社社員で自動車検査員ら計8人を、虚偽有印公文書作成・同行使と道路運送車両法違反の疑いで逮捕する。トヨタ自動車によると、同社系列の販売会社でペーパー車検が立件されるのは初めて。
この店舗は東京都練馬区の「谷原店テクノショップ」(現谷原店)。これまでの調べで、同店では01年から02年にかけて計30台のペーパー車検が確認されており、警視庁は不正が継続的だったとみている。
交通捜査課の調べでは、当時の社員らは共謀して01年12月から02年6月にかけて、乗用車など7台を、実際は車が持ち込まれていないのに、点検・整備したとする虚偽の整備記録簿や保安基準適合証を作って練馬自動車検査登録事務所に提出し、車検を不正に通した疑いが持たれている。
数年前まで同店で働いていた元社員の一人が知人らから車検を請け負ったが、自分では点検整備ができず、同店の検査員らに頼んでいた。この元社員の取り分は車1台あたり1万3千〜4万6千円、谷原店は2万円だった。車を持ち込まずに車検を通せるため、くちづてで依頼が増えたという。
02年に赤坂署管内で見つかった偽ナンバーの車の車検の実施店舗が谷原店になっていたことから発覚。同店は昨年9月、関東運輸局に民間車検場の指定を取り消された。トヨタ東京カローラは当時の社員らを告発、今年3月に7人を懲戒解雇している。(05/25 06:32)