2004年05月25日(火) 19時51分
田中知事「住所は泰阜村」と決定、長野市反発・提訴へ(読売新聞)
長野県の田中康夫知事が、長野市から約150キロ離れた同県泰阜(やすおか)村に住民票を移し、同市が「勤務・生活の実態から知事の住所は長野市にある」として住民基本台帳法に基づく住所認定を知事に申し出ていたことについて、田中知事は25日、「県民・田中康夫の住所は泰阜村にある」と決定をした。
田中知事が、この問題を検討するために設置した審査委員会(会長=土屋公献・元日本弁護士連合会長)は24日、「生活の大半を過ごした長野市と、地域活動に参加するなど泰阜村の双方に生活の本拠」があると認定し、「本人の居住の意思を尊重すべきだ」との意見書を提出。田中知事は意見書を踏まえ、判断したという。
これに対し、長野市の鷲沢正一市長は「知事の決定は不服だ」とコメント。来月、決定の取り消しを求める行政訴訟を長野地裁に起こす構えだ。
田中知事は昨年9月、「政策的に共鳴できる泰阜村に住民税を払いたい」として住民票を長野市から泰阜村に移した。長野市は今年3月、「実際に住んでいない村に住民票を移す知事の行動は、地方自治に混乱を招きかねない」として、「住所は長野市にある」と住所認定の申し出を行っていた。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040525-00000511-yom-soci