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女性用下着販売のシャルレ（神戸市）は２２日、創業者の林雅晴会長に９億円の退職慰労金を支払うことを明らかにした。林会長は６月２９日に名誉会長に退く。このため、０５年３月期連結決算で６０００万円の当期赤字に転落する見込み。０４年３月期は当期利益７億円を計上している。
同社は６月２９日付で、林会長の妻である林宏子社長が会長になり、ロス五輪女子バレーボール銅メダリストの三屋裕子さんが社長に就く予定。
林会長の退任に関し、同社は０４年３月期決算で退職金基礎額１億１０００万円を計上。さらに、創業者に対する特別功労金と取締役功労金として計７億９０００万円を追加し、０５年３月期決算で特別損失として計上する予定。
林会長は７５年にシャルレを設立、ホームパーティー方式で試着会を催し、女性に下着を販売する手法で、大証２部上場企業に育てた。
同社の小田義高代表取締役兼ＣＯＯ（最高執行責任者）は「社長、会長として長期間、会社に貢献してきたことを踏まえれば９億円は妥当。営業利益が低迷しているが、配当余力はあり、株主にも迷惑をかけない範囲と考える」と話している。(05/22 19:25)