2004年05月21日(金) 00時00分
ヤミ金融被害再び 保証金詐欺など増(朝日新聞・)
ヤミ金融の被害が拡大傾向にあり、クレジット・サラ金被害者の会「桐生ひまわりの会」(石川文枝会長)が警戒を強め、無料で相談に乗っている。同会は全国ヤミ金融対策会議に加盟する県内唯一の団体。架空請求や保証金詐欺といった新手の手口が目立ってきたという。
同会によると、出資法の上限(年29・2%)以上の暴利で貸し付けをするヤミ金融被害は、ヤミ金融対策法(貸金業規制法と出資法の改正)が1月1日から全面施行された後、全国的に沈静化するかに見えたという。実際、同会にも相談がほとんど寄せられなくなったが、春から再び増え始めた。
アダルト・サイト使用料などの「架空請求」のほか、低金利で融資すると持ちかけ、信用保証として数十万円、時には百万円を超す手付金を支払わせる「保証金詐欺」が増えてきた。桐生周辺では、東京の業者が目立つという。
法外な取り立ては、暴力的、威圧的な言葉で、支払い義務のない親族にも及ぶことが多い。同会事務局は「対策法でヤミ金業者が絶えると期待したが、生き残った業者はさらにしつこく、手口が巧妙で悪質になった」と話す。
同会には県内や近県からも相談が寄せられている。会員の中には過去に多重債務になった経験者もいる。毎週月、水、金曜日の午前10時から午後5時まで、数人の会員が無料で相談に応じる。希望者は事前に、火曜日の午後7時から同9時までに予約する(電話0277・55・1400、メールアドレスcre−sara@sunfield.ne.jp)。
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http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=3633
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