2004年05月21日(金) 14時01分
武井前会長、名誉棄損認める=HPで記者中傷−武富士事件(時事通信)
消費者金融最大手「武富士」をめぐる盗聴事件で、電気通信事業法違反などの罪に問われた前会長武井保雄被告(74)に対する公判が21日、東京地裁(青柳勤裁判長)であり、同被告は名誉棄損罪についても「間違いありません」と述べ、起訴事実を認めた。次回以降、証人尋問などを行い、8月2日の論告求刑と弁護側最終弁論で結審する。
検察側冒頭陳述によると、同被告はフリー記者(44)が会見で「盗聴は武井被告の指示」と指摘したため、ホームページ(HP)で反論を計画。担当者を決め、文章を起案させた。
担当者が武井被告の前で反論文を読み上げ、同被告は「法的措置を検討」の部分を「何で提訴と書かないんだ」と指摘し、「うん、それでいいよ」と了承した。
また、担当者に「文章に迫力がない。もっと泥臭く書かないといけない」と具体的に指示していた。反論文へのアクセス数は約5900件に上った。
また、武井被告は社内に、重役で作るマスコミ対策の「特別調査委員会」を設置、自ら最高顧問となり「マスコミに対してはHPで断固としてやれ」と指示したという。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040521-00000094-jij-soci