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給与支払報告書は、企業が従業員に支払った給与の内容が書かれ、市・県民税を課税するもとになる。住所、氏名、年間の給与、家族、生命保険の控除額など、多くの個人情報が記載されている。
紛失したのは、中区内にある事業所一社に勤務する従業員のうち、市内在住の百三十九人中六十六人の給与支払報告書。
今月十三日、この事業所から「既に報告書を提出した従業員に、市・県民税の申告を求める書類が送られている」と問い合わせがあり、調査の結果、紛失が分かった。事業所は今年二月二日までに報告書を提出。中区役所は同九日まで、各従業員の居住地の区役所に送るため、報告書の仕分けをしていた。この時点でなくなったとみられる。
昨年には西区役所で給与支払報告書、神奈川区役所で納税関係書類の紛失が判明、その後、元区職員が窃盗容疑で逮捕された。また、中区では昨年十二月と今年四月、職員が国保料催告書や領収書を紛失する不祥事が起きている。
中区の佐藤栄一副区長は「市民の信頼を裏切る行為を再び起こし、深くおわびします」と謝罪。対象の六十六人に謝罪し、原因調査を急いでいる。 (金杉 貴雄)
http://www.chunichi.co.jp/00/kgw/20040520/lcl_____kgw_____001.shtml