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2004年05月20日(木) 12時11分

<三洋信販>信用情報など116万人分流出の可能性毎日新聞

 消費者金融大手の三洋信販(本社・福岡市)の顧客情報流出問題で、同社は20日、貸付残高などの信用情報を含む約116万人分の個人情報が流出していた可能性が高いと発表した。同社は総数200万人にのぼる保有データから、償却済み債権や住所など連絡場所が特定できないものを除くと約120万人になると推計。今回の数字はこれと一致する。

 同社によると、今月7日に外部から提供のあった1162人分(17人分重複)の情報すべてについて流出したものと確認。116万人のデータが入ったCD—ROMから無作為抽出したとして提供されたため、そのすべてが流出データである可能性が高いと判断した。全情報が提供されれば早急に確認を進める方針。

 同社は今月11日、1万7130人の流出を確認し、最大200万人すべてが漏れた可能性があると発表。しかし、これまで流出したいずれのデータにも、償却済み債権などが含まれていない上、推計数値ともほぼ一致することから、同社は流出情報の総数は今回の約116万人になるとの見方を強めている。

 この問題は今年1月に発覚。その後、件数が増え続け、違法請求詐欺の被害申告も370件、被害額は1億1000万円に上っている。同社は内部犯行とみて、信用棄損と業務妨害容疑で被疑者不詳の告訴状を福岡県警博多署に提出したが、同署は更に詳しく調査するよう求め、受理していない。

 小野晃煕・同社社長は「お客さまに大変ご迷惑をかけ、申し訳ありません」とのコメントを出した。【山本直】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00001050-mai-soci