2004年05月20日(木) 19時05分
ACCS、個人情報流出問題で、元大学研究員に仮処分を申請(japan.internet.com)
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会 (ACCS)は2004年5月17日、ACCS が運営している「著作権・プライバシー相談室 ASKACCS(アスクアックス)」に寄せられた個人情報を、CGI プログラムの脆弱性を利用して
不正に入手した 元京都大学研究員に対し、今後1年間に渡ってインターネットの監視・報告を義務づける仮処分を京都地方裁判所に申し立てた。
元京都大学研究員は ASKACCS から個人情報を入手したのち、2003年11月に開催された約250名の参加者が集まるイベントにおいて個人情報の入手方法を公開するとともに、入手した個人情報の一部を発表した。この資料は2004年1月、何者かによってインターネット上の情報掲示板「2ちゃんねるアップローダ」にアップロードされるという事件も発生している。
ACCS が申し立てた仮処分の内容は以下の4つ。
ASKACCS のサーバーから入手した約1,200件の個人情報と、研究員がイベントで公開した個人情報が含まれる資料が流布・拡散していないかについて、インターネット掲示板やファイル交換ソフトなどを今後1年間、1日1回以上の割合で点検すること。
個人情報の掲載を確認した場合は、掲示板の管理者などに対して削除を求め、情報を掲載した者を特定するための情報収集を行うこと。
ファイル交換で配布された場合は、個人情報の発信者を特定するための情報を収集すること。
月に1回の割合で ACCS へ点検状況の報告を行うこと。
ACCS はこの仮処分申し立てとは別に、2004年2月、イベントで個人情報を掲載された3名とともに損害賠償を求める民事訴訟を提起している。
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