2004年05月20日(木) 00時00分

１６６件の融資データ入りかばん紛失 武蔵野銀の行員 （東京新聞）

　武蔵野銀行（三輪克明頭取）は十九日、草加支店の男性行員（３７）が取引先の個人・法人百六十六件の融資残高や電話番号、取引状況のメモなどが入ったかばんを紛失した、と発表した。同行は草加署に紛失届を提出。これまでに個人情報の漏えいの被害は確認されていないという。

　紛失したのは今月十二日夜。かばんに入っていたのは、個人分が百八件、法人分が五十八件だった。この行員は同日午後六時から午後九時にかけて、帰宅途中に東武伊勢崎線草加駅近くの飲食店で同僚八人と飲酒後、気分が悪くなったため、駅前のベンチで仮眠をとった際、紛失したらしい。

　行員は支店融資課のローン担当。「顧客の融資の状況などを勉強するため、自宅に持ち帰ろうとした」と話しているという。同行は、個人情報の入った資料を自宅に持ち帰ることを規定で禁止しているという。

　会見した加藤喜久雄代表取締役専務は「これまでも情報管理の徹底をしてきたが、このような事態を招き、誠に申し訳ない。行員については厳正に処分したい」と話した。

　　（加藤　文）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20040520/lcl_____stm_____005.shtml