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タイヤ脱落と同様にこのケースでも、同じ原因によるトラブルが五十件以上起きていたのに、三菱側は国交省に報告しておらず、リコールが一年半以上も遅れることになった。企業体質があらためて問われる。
関係者によると、事故があったのは〇二年十月十九日、山口県熊毛町(現在は同県周南市)の県道交差点。三菱ふそうに分社する前の三菱自動車製九トントラックが、左カーブで中央分離帯を乗り越え県道を横切り、地下道出入り口の建物に衝突。鹿児島県国分市の男性運転手=当時(39)=が投げ出され、死亡した。
三菱側はリコールを届け出ていなかったが、横浜母子死傷事故を引き起こした大型車前輪ハブの破損をめぐる虚偽報告事件で国交省から告発され、警告書も受けた。過去の事故を洗い直す中で、トラックのクラッチボックスに欠陥があったと判断した。同じクラッチボックスの欠陥が原因のトラブルはこれまでに五十件以上発生、けが人が出る事故も数件起きていた。しかし、三菱側は当時、リコールに当たらないと判断していた。
前輪ハブ破損によるタイヤ脱落では、三菱ふそう前会長の宇佐美隆容疑者ら五人が、道路運送車両法違反(虚偽報告)の疑いで六日、神奈川県警に逮捕。横浜母子死傷事故の業務上過失致死傷の疑いでも元三菱自部長ら二人が逮捕された。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040520/mng_____sya_____007.shtml