2004年05月19日(水) 13時01分

日テレ同行拒否、細田官房長官が撤回表明＝「コメ支援」報道は否定−小泉首相訪朝（時事通信）

　細田博之官房長官は１９日午前の記者会見で、小泉純一郎首相の２２日の北朝鮮訪問をめぐり、首相官邸側が日本テレビの報道内容を理由に、同テレビの同行取材を拒否した問題について「善処すべくこれから検討する。最終決定は間もなく行う」と述べ、事実上撤回する意向を表明した。
　官邸側が問題視した報道は、日本テレビが１６日に放送したもので、「北朝鮮に２５万トンのコメ支援で最終調整」と報じた。これに対し、政務担当の飯島勲首相秘書官が「日朝交渉を妨害するために報じたのではないか」などと電話で抗議。同行取材を認めない意向を示した。
　会見で細田長官は「報道内容と同行問題を直接結び付けることにはわたしなりの考えがある」と述べ、官邸側の対応に問題があったことを暗に認めた。これが首相の指示かどうかについては「そういうことはないと思う」と語った。
　日本テレビの報道内容に関して、細田長官は「事実でない点があった」と否定したが、「北朝鮮は日本の報道陣に開放されていない。同行取材するしか道がない」と、同行を認める理由を語った。　（時事通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040519-00000595-jij-pol