2004年05月19日(水) 13時23分
<首相官邸>訪朝同行記者団の日本テレビ排除方針撤回へ(毎日新聞)
細田博之官房長官は19日午前の記者会見で、北朝鮮を訪問する小泉純一郎首相の同行記者団から日本テレビが排除された問題について「私の責任で善処する」と述べ、排除方針を事実上撤回する考えを示した。「コメ25万トンの支援で最終調整」との日本テレビの報道内容については「首脳外交との関係で今後も注意すべきことだ」と注文をつけ「(日本テレビとの間で)若干、行き違いやいろいろなやり取りがあったことは事実」と、この報道を理由に排除を図った経過を認めた。
日本テレビは(1)飯島勲・首相秘書官から16日の報道を理由に同行を拒否するとの通告があった(2)同秘書官から「情報源を明かせば同行を許可する」との要求があった——として内閣記者会を通じ18日、公式に抗議していた。
細田長官は「どういう根拠で確定的なことが言えたのか、というやりとりがあったようだ。スクープとして報道されたことにずいぶん、立腹した向きもある。『一体、誰がこんな確定的なことを言って報道したんだ』というやりとりになりがちだ」と述べ、事実関係を大筋で認めた。
さらに「あいまいな(ことが)スクープとして報道されることは控えてほしい」と注文をつけた。ただ「北朝鮮は日本の報道陣に開放されていない。同行報道しか道がないということで善処すべく検討する。報道と同行うんぬんを直接に結びつけるか、私なりの考えもある」と述べ、報道統制につながる懸念を示し、同行問題は切り離す考えを示した。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040519-00001048-mai-pol