2004年05月19日(水) 22時48分

シイタケの国産偽装表示、業者に福岡県が改善指示（読売新聞）

　福岡県は１９日、韓国産と国産を混合した干しシイタケ約４８トンを、国産と偽装表示して販売したとして、同県大牟田市手鎌の乾物製造・販売会社「コニシ物産」（小西清喜社長）に対し、日本農林規格（ＪＡＳ）法に基づき改善を指示した。同社は約７０キロを自主回収したが、大半はギフト商品として関東以西の市場に流れた。

　県林政課によると、同社は２００１年４月—２００３年１１月、韓国産と国産の混合を、ギフト用の「日本産・原木乾（ほし）しいたけ」と偽装表示、卸売り店などに販売した。混合したのはほぼ２４トンずつだが、韓国産が１パーセントほど多かった。１パック１００グラムで換算すると、約４８万パックが出回ったことになる。

　同社は読売新聞の取材に「利益のためではなく、韓国産の方が国産よりも形が良いので、見栄えを良くするために使った。認識不足だった」と説明している。県によると、小西社長は「国産は大きさなどが統一されていないので、パック詰め作業の手間を省くため混合した」と釈明したという。

　農水省が昨年１２月、シイタケの偽装表示が大分県などで発覚したのを受け、全国の製造・販売業者３００社を調査し、同社の偽装表示が発覚した。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040519-00000513-yom-soci