2004年05月18日(火) 08時08分
残高200万円を71億円 東京ゼネラルの水増し報告(共同通信)
商品先物取引大手「東京ゼネラル」(福岡市)の顧客資金虚偽報告事件で、社長の飯田克己容疑者(65)=有印私文書偽造容疑などで逮捕=らが昨年1月、顧客からの預かり金を管理する預金口座の残高が約200万円しかないのに、約71億円に水増していたことが18日、東京地検特捜部の調べで分かった。
飯田容疑者らはこの口座とは別に、信託銀行に預かり金の運用を任せる金銭信託口座の残高約13億円も約42億円あるよう装い、合わせて約100億円を水増していた。飯田容疑者らは100億円を超す顧客資金を流用していたとされ、特捜部は流用隠ぺい工作とみて追及している。
調べによると、東京ゼネラルは昨年1月、小切手の不渡りを出し、監督官庁の農林水産、経済産業両省に財務内容の報告を求められた。顧客資金を適切に管理していなかったため、預金口座と金銭信託口座の残高証明書を偽造、水増し報告した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040518-00000033-kyodo-soci