2004年05月18日(火) 20時20分

おれおれ詐欺　玉野署管内で「泣き落とし」手口多発−−同一グループか　／岡山（毎日新聞）

　玉野署管内で今月、窮地に陥った親族を装い、電話で泣きながら送金を求める「おれおれ詐欺」の被害が相次いでいる。同署は同一グループによる泣き落とし詐欺事件とみて捜査している。
　調べでは１３日午後５時ごろ、玉野市内の女性（５０）宅に、男の声で泣きながら「助けてほしい」との電話があった。電話口で別の男に代わり、「お宅の息子に金を貸している。午後８時までに金を振り込まなければ、東京に連れて行って３年ほど働いてもらうことになる」と言われた。
　女性は岡山市内に住む息子（２４）に確認の電話を入れようとしたがつながらず、やむなく指定された東京都内の郵便口座へ３回に分け、計２６０万円を振り込んだ。８時を過ぎ、息子に連絡が取れたため被害に気付き、同署に被害届を出した。
　息子の携帯電話には５時から８時の間、断続的に着信があった。いずれも心当たりのない同じ携帯電話からで、自宅から連絡が取れないよう犯人グループがかけ続けた可能性が高いという。
　同署管内では、１３日前後に同様の手口の詐欺事件が数件あり、本田修副署長は「生年月日を聞くなどして本人確認をすれば、おれおれ詐欺だと見破れる。手口は巧妙化しているが、落ち着いて対処してほしい」と被害の未然防止を呼びかけている。【傳田賢史】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040518-00000003-mai-l33