2004年05月18日(火) 00時00分
チラシ配り内職詐欺/3被告容疑認める(朝日新聞・)
チラシ配りの内職で確実に収入が得られると偽って、主婦らから多額の契約金をだまし取ったとされる内職あっせん詐欺事件で、詐欺の罪に問われている仙台市宮城野区栄2丁目、通信販売会社長刀根健治被告(45)ら3被告に対する初公判が18日、仙台地裁(斉藤啓昭裁判官)であった。刀根被告らは罪状認否で「間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、刀根被告らが、会社名を使い分けたり、クレーム対応の部署を設けたりし、犯行を続けていたことを明らかにした。
検察側は冒頭陳述で、「刀根被告は95年から同様の内職商法を始め、詐欺商法だと認識しながら続けていた」と指摘。刀根被告らの会社の詐欺商法が知れ渡り、信販会社と提携し、主婦らから契約金を支払わせることや、新規契約の獲得が難しくなった経緯を説明。刀根被告が次々と別名の会社組織を立ち上げたり、自分の氏名が表面化しないように従業員を代表者として登記したりした、と述べた。
また、検察側は、刀根被告らが被害者や国民生活センターからの苦情を処理するために「管理部」を設置していたことに言及。「刀根被告が作成した苦情処理マニュアルに従って、被害者の警察への届け出や解約を防ぎ、強く抗議する被害者には、8千円程度を支払って対応していた」とし、「刀根被告が設立した7法人を舞台にした同様の詐欺被害の金額は合計約40億円に上った」と述べた。
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http://mytown.asahi.com/miyagi/news02.asp?kiji=5262
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