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2004年05月18日(火) 00時00分

新コンピューターウイルス『サッサー』 筑波大の端末にも感染 東京新聞

 筑波大学の学術情報メディアセンターの端末装置に、世界中で猛威を振るっている新種のコンピューターウイルス「SASSER」(サッサー)が感染し授業が一部中止になっていたことが十七日、分かった。

 同大の事務で使用するパソコン数台にも同ウイルスに似た感染が確認された。いずれの端末装置も同日までに、復旧している。

 同センターによると、今回ほどの大規模なウイルスの感染は初めて。被害の沈静化を確認するには一、二週間かかるという。

 感染は十日午前、四、五十台のデスクトップパソコンがある実習室で、エラーメッセージが表示され、システムがダウンするなどサッサーの症状が出て分かった。

 学内への感染拡大を防ぎウイルスを除去するため、午後からの同大一年生を対象にした情報処理の授業を中止にし、十一日までに復旧させた。

 その際、学生が利用するメールの設定環境などが初期化され、再設定が必要となったという。

 同センターには端末装置約四百台があり、学生ら約二万人がIDを持ち不特定多数が利用している。

 感染について、同センターは「連休前に学生の履修申請などでシステムを止められなかった。独自の認証システムがあり、パッチ(修正プログラム)を使えないためウイルス対策に手間取った」と説明した。 (荒井 六貴)

■メモ

 サッサー 米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の欠陥を突く。ドイツ警察当局はウイルスを作成した疑いで、同国在住の少年を逮捕。被害は、5月初めから世界中で数百万台のコンピューターに及ぶとみられている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20040518/lcl_____ibg_____002.shtml