2004年05月18日(火) 19時59分
「預かり金で損失穴埋め」 東京ゼネラル社長が供述(共同通信)
商品先物取引大手「東京ゼネラル」(福岡市)による顧客資金虚偽報告事件で、有印私文書偽造などの容疑で逮捕された社長の飯田克己容疑者(65)が、東京地検特捜部の調べに対し「会社の取引で生じた損失を穴埋めするため顧客から預かった資金を使った。私的流用はなかった」と供述していることが18日、関係者の話で分かった。
飯田容疑者は監督官庁の農林水産、経済産業両省に、顧客資産を水増しして報告したことは認めているが、資産を管理する口座の残高証明書の偽造については「自分は関与していない」と否認しているという。
一方で、飯田容疑者の側近とされる元専務の向野忠洋容疑者(60)=同容疑で逮捕=は「会社の運転資金として流用した顧客資金の不足分を隠すためだった」と偽造を認める供述をしている。
東京ゼネラルは飯田容疑者のワンマン経営だったとされ、特捜部は一連の流用隠ぺい工作は飯田容疑者を中心に行われたとみて、使途の裏付けなど詰めの捜査を進めている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040518-00000247-kyodo-soci