2004年05月18日(火) 23時44分
多重債務者名簿売り渡し、正式裁判で有罪(読売新聞)
ヤミ金融グループに多重債務者の名簿を売り渡したとして、出資法違反ほう助の罪に問われた名簿販売会社「三恵データサービス」社長の富山潔被告(54)に対し、東京地裁は18日、懲役6月、執行猶予3年、罰金40万円(求刑・懲役6月、罰金40万円)の判決を言い渡した。
村瀬均裁判長は「利欲的な動機で安易に個人情報を販売した結果、社会問題化しているヤミ金融業者を助長し、暴力団にも利益を得させており悪質だ」と述べた。
ヤミ金融に絡む名簿の売り渡し行為が、略式ではなく、正式裁判で有罪となったのは異例。
判決によると、富山被告は知り合いの消費者金融業者から多重債務者名簿を入手。新宿区内の山口組系ヤミ金融グループが違法な貸し付けに利用すると知りながら、2002年2—6月、約3万人分の住所、氏名などを印刷したダイレクトメール用のあて名シールを、同グループに計30万円で売り渡した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040518-00000415-yom-soci