2004年05月18日(火) 00時00分
高額請求被害、中高生に拡がる(朝日新聞・)
携帯電話で「出会い系」や「アダルト」などの有料サイトを利用したとして、法外な高額請求を迫られたなどという相談が、県消費生活センター(熊本市)に相次いでいる。中高校生が被害に遭うケースが目立つという。同センターは「請求に根拠があるのか冷静に判断してほしい」と呼びかける。
同センターによると、携帯電話絡みのトラブルで、03年度に寄せられた相談件数は2912件。01年度(330件)の9倍近くに激増した。未成年からの相談件数は567件で、5割以上にあたる313件が高校生から。中学生も62件あったという。
「携帯電話が若者に急速に普及したことと、中高生は社会的経験が浅く、高圧的に請求されて個人情報などを漏らしてしまうのでは」と、同センターはみている。
ある16歳の男子高生(当時)の場合は、有料サイトを利用したことがないにもかかわらず、「有料サイトの利用料が未納になっている」と電話があった。3万2千円を請求されたという。
別の17歳の男子高生(同)は、携帯電話に入った「迷惑メール」を削除しようとしてボタンを押し間違えて「登録完了」の表示が出た。すると、「4日以内に1万8千円支払え。債権回収業者に依頼する」と携帯電話の画面に表示が出て、請求電話がかかり始めたという。
同センターは4月、高校教諭らを集めて「携帯電話トラブル未然防止緊急説明会」を開いた。「一度支払うと次々と請求されて危険」「脅迫的な請求があっても、住所など個人情報は絶対教えない」と呼びかけた。
同センターの石原堅志主幹は「出会い系やアダルトサイトを利用しないことが一番だが、迷惑メールは開かずに削除するなどの対策もきちんとすべきだ」と話す。
問い合わせは同センター(電話096・354・4835)まで。
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http://mytown.asahi.com/kumamoto/news02.asp?kiji=3440
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