2004年05月17日(月) 20時36分

高齢者だまし３５０万奪う　兵庫、裁判所職員名乗る男（共同通信）

　兵庫県洲本市（淡路島）に住む１人暮らしの無職男性（７９）が１７日、裁判所職員を名乗る男に「被害金を返すため口座を空にする必要がある」とだまされ、銀行から引き出した約３５０万円を奪われたことが分かった。男性は抵抗した際、顔面を殴られ軽傷を負い、県警津名西署が強盗致傷容疑で捜査している。
　調べでは、男は同日正午ごろ、裁判所職員を装って男性宅を訪問。「便所の修理業者を逮捕した。支払われた修理代金を返すため口座を空にしてほしい」と持ちかけ、数年前に便所を修理したというこの男性を自分の車に乗せて連れ出し、洲本市内の銀行で現金を引き出させた。
　その後、男は車で津名町内に移動し、別の銀行で振り込み用口座を作るよう男性に指示。男性が不審に思い拒否したところ、車内で男性に暴行を加えて現金を奪った。男性は車から逃げ出したという。
　男は３０歳ぐらいで身長約１８０センチ。薄茶色の背広を着て灰色のワゴン車に乗っていた。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040517-00000206-kyodo-soci