2004年05月15日(土) 21時44分
<アサリ>北朝鮮産から貝毒 8県に出荷(毎日新聞)
山口県宇部市の「唐下水産」が北朝鮮から輸入したアサリから規制値を超える貝毒が検出され、県は15日、食品衛生法に基づいて同社に回収と販売禁止を命じた。宮城県や岡山県など8県に出荷されているが、今のところ健康被害の報告はない。これを受け厚生労働省も15日、北朝鮮産二枚貝を対象に、食品衛生法に基づく検査命令を輸入業者に出した。
県によると、同社は6日、北朝鮮から約27トンを輸入し同日、全国8県の11業者に計7.8トンを出荷した。13日、神戸市中央卸売市場から、検査で規制値の1グラム当たり4マウスユニット(MU、体重20グラムのマウスが15分で死亡する毒量)を超える4.7MUのまひ性貝毒を検出したと連絡を受けた。
まひ性貝毒は二枚貝が食べた有毒プランクトンが体内に蓄積して毒化したもので、主にまひ症状を起こす。出荷分の多くは消費されたとみられる。残りの約19トンは同社が保管しており、市場には出ていない。人への貝毒の最小致死量は3000MU。【姜弘修】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040516-00000093-mai-soci