2004年05月14日(金) 11時29分

早川被告に二審も死刑　「教祖だけの責任でない」（共同通信）

　坂本堤弁護士一家殺害や信者殺害など７事件で殺人罪などに問われた元オウム真理教幹部、早川紀代秀被告（５４）の控訴審判決で、東京高裁は１４日、１審東京地裁の死刑判決を支持、被告側の控訴を棄却した。
　中川武隆裁判長は「教祖の指示で犯行を実行した被告の罪責は誠に重い。教祖のみに責任のほとんどを負わせれば足りるとするべきではなく、死刑はやむを得ない」と述べた。
　教団による一連の事件の１審で死刑判決を受けたのは、松本智津夫被告（４９）＝教祖名麻原彰晃＝を含め１２人で、２審も死刑とされたのは５人目。早川被告の弁護側は直ちに上告した。
　判決理由で中川裁判長は、坂本事件での早川被告の役割について「松本被告の指示を直接受け、先頭に立って行動。共犯者に合図を送るなどリーダーシップを発揮しており、指導者の１人だと評価できる」と指摘し「実行犯の中心人物ではない」とする弁護側主張を退けた。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040514-00000094-kyodo-soci