2004年05月13日(木) 23時28分
東京メトロ、全駅で無線LAN利用可能に - ドコモと共同で(MYCOM PC WEB)
東京都心部に張り巡らされた地下鉄の各駅で、無線LANを用いたデータ通信が利用可能になる。旧帝都高速度交通営団(営団地下鉄)が民営化した東京地下鉄(東京メトロ)とNTTドコモが連携、光ファイバ網を活用して無線LAN設備を整備する。東京メトロの駅で無線LANが利用できるようになるのは初めて。
今後両社は、無線LANアクセスだけでなく、IT関連の新たなビジネスモデルやブロードバンドサービスとFOMAを連携させた新サービスの提供について共同で検討していく。また今回整備される無線LAN設備は、ドコモ以外の公衆無線LANサービス事業者にも提供される。
現在、東京メトロは8路線約170駅を持っており、1日で約560万人が利用しているという。また東京メトロはすでに光ファイバ網を構築、2000年7月からはケーブルの貸し出しも行っている。今回、その光ファイバ網をさらに有効活用するため、駅構内に無線LAN設備を整備、アクセス回線としてその光ファイバ網を用いることで、地下の駅構内でもワイヤレスのデータ通信を可能にする。
今回設置される無線LAN設備は、ドコモだけでなく他の事業者が利用することも可能であり、現時点ではドコモ自身が行う「Mzone」サービスが8月ごろから一部駅で、秋ごろには全駅で利用可能になる予定だ。同時に、現在は43駅でしか利用できない第3世代携帯電話「FOMA」についても、6月をめどに全駅で利用可能にする。4月からはFOMAのiモードを使うことでMzoneの申し込み・即時契約が可能になっており、FOMAとMzoneが全駅で利用できるようになることで、ユーザーの利便性向上を狙う。
東京メトロ側は、駅周辺の情報などを利用者に提供するサービスを検討。そのほかにも、駅構内に張り出された広告を無線LANで配信することで常に新しい広告を表示したり、その広告からFOMAの赤外線機能で広告の詳細情報を取り込んだり、といった新しいビジネスモデル、サービスをドコモと検討、商用化を図るために研究会を設置する。
ドコモでは今回の東京メトロとの協業で利用者の動向やビジネスモデルとして成り立つかどうかを確認、今後は同様に光ファイバ網を持つ東京都交通局(都営地下鉄)など、他の事業者との連携も視野に入れる。
「のぞみ」停車駅での無線LAN高速ネット接続試験サービス有料化へ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/07/10/20.html
JR東海、NTT-MEなど、のぞみ停車駅で無線LANの試験サービス
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/02/24/17.html
外出先でも無線LANでいつものプロバイダーを利用 - NTT-MEより発表
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/07/01/07.html
NTTドコモ、公衆無線LANサービスの本サービス化を届出 - 名称は「Mzone」
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/06/20/22.html
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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/04/25/11.html
NTT西日本、無線LANの実証実験「フレッツ・スポットアクセス」を開始
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/09/27/16.html
【レポート】こんなところに光ファイバが - 都心に張り巡らされた地下鉄 光ファイバ網
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/07/09/09.html
東京地下鉄
http://www.tokyometro.jp/
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
(MYCOM PC WEB)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040514-00000098-myc-sci