2004年05月12日(水) 02時13分

三洋信販　情報流出　１万７１３０件　不正請求被害は１億円超（西日本新聞）

　消費者金融大手の三洋信販（福岡市）は十一日、今年一月以降に相次いで発覚した顧客情報の社外流出件数が四月末時点で計一万七千百三十件に達した、と発表した。顧客から同社に届け出があった不正請求被害は計約三百七十件、被害金額は累計約一億千万円に上る、としている。

　同社によると、流出情報は七人の個人・法人から計十四回にわたって持ち込まれたデータで、昨年七月と十月に流出した可能性が高い。データのうち八—九割には、顧客の氏名や住所などの個人情報のほか、貸付金残高などの信用情報も含まれているという。

　これらのデータは、同社との取引を終えた顧客や連絡先が確認できない顧客の情報を含んでいないことなどから、同社は「情報を選別してデータが持ち出された可能性がある」と判断。小野晃煕社長は「保有データ二百万件のうち最大百二十万件が流出したと推定できる」としている。

　同社は、不正請求被害にあった顧客の一部と、被害弁償に向けた交渉を進めている。また、福岡県警などの指導を受け、情報流出ルート特定などの社内調査を継続させるとしている。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000018-nnp-kyu