悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年05月12日(水) 10時28分

三菱側説明うのみの経緯、国交省審議官を参考人聴取読売新聞

 三菱自動車製大型車の欠陥を巡る事件で、捜査当局が、横浜市の母子3人死傷事故当時、国土交通省自動車交通局長だった洞駿(ほら・はやお)国土交通審議官から参考人として事情聴取していたことが11日、分かった。

 洞審議官は国会答弁で車軸周辺部品「ハブ」の破損について「リコールには該当しない」と答弁していた。捜査当局は、三菱自の虚偽報告が見抜けなかった当時の経緯について、洞審議官から説明を求めたとみられる。

 この事件で、三菱自の商用車部門から分社した三菱ふそうの前会長・宇佐美隆容疑者(63)らは2002年2月、国交省自動車交通局内の審査課リコール対策室に対し、「摩耗量が0・8ミリ以上のハブを交換すれば、事故の再発を防止できる」などの虚偽の報告をしたとして、道路運送車両法違反容疑で逮捕された。

 国交省は当時、この報告を事実上うのみにし、自動車交通局のトップだった洞審議官は同年5月の衆院国土交通委員会で「設計または製作の過程に原因があると判断するのは困難」などと答弁していた。

 しかし、自動車交通局の安全対策室には同年3月の時点で、ハブの欠陥などを疑わせる報告書が事業者から計約10通寄せられていたことが判明。同室から審査課への連絡はなく、審査課は今年3月になって初めて報告書の存在を把握した。

 捜査当局は、同省内で当時、情報を共有していれば、三菱側の虚偽報告を見破ることも可能だったとみている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000201-yom-soci