2004年05月12日(水) 18時02分

元雪印専務ら７月１３日判決　牛肉偽装、無罪主張し結審（共同通信）

　雪印食品（解散）の牛肉偽装事件で、牛海綿状脳症（ＢＳＥ）対策の国産在庫牛肉買い取り事業を悪用したとして、約２億円の詐欺罪に問われた同社の元専務桜田弘巳被告（６３）と元常務井上正躬被告（６２）の公判が１２日、神戸地裁（杉森研二裁判長）で開かれ、弁護側が最終弁論であらためて無罪を主張した。
　検察側は既に桜田被告に懲役３年、井上被告に懲役２年６月を求刑しており、公判はこの日で結審。判決は７月１３日に言い渡される。
　弁護側は最終弁論で「２人から偽装の了解を得たという部下の供述は信用できず、２人が詐欺行為に加担する動機も全くない」と主張。「消費者を裏切ることは会社の存亡にかかわると危機意識を持っていた２人が部下と共謀するはずはなく、事件は部下の独断で行われた」と述べた。
　この事件では２人の部下だった元部長ら５人も起訴され、執行猶予付きの有罪が確定している。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000157-kyodo-soci