2004年05月12日(水) 17時53分
BSE安全基準で反論 農水省、国際機関に挑戦(共同通信)
農水省は12日、家畜の疾病監視や衛生基準を作成する国際機関の国際獣疫事務局(OIE、本部パリ)に対し、牛海綿状脳症(BSE)の安全基準を厳しくするよう求める意見書を提出した。23日からパリで開かれる総会で議論されるが、OIEの主導権を欧米諸国が握っているため、日本政府案は退けられる可能性が高い。
そのため、農水省は「(BSEなどの)安全基準の見直しについては詳細な議事録を公表し関係者の疑問に答える場を設ける」など、OIEの運営面の改革も提案した。
OIE(加盟約165カ国・地域)は、各国の獣医師の最高責任者で構成。毎年5月に総会を開いて家畜の衛生、安全基準を見直している。今年はBSEに関連し、牛乳、精液、皮革などは感染源となる恐れがないため「安全に貿易できる製品」に指定するなどの原案を各国に提示した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000154-kyodo-pol