悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
商工中金の職員を装い、割引金融債「ワリショー」の売買代金名目で金をだまし取ったとして、警視庁は12日、東京都福生市熊川、元商工中金職員東山時子容疑者(55)を詐欺の疑いで逮捕した。92年以降、約30人から約6億円を集め、うち実損額は4億円にのぼるとみられる。
満期が来ると利息を上乗せして取引を継続するよう勧めるなどして償還を先延ばしにしていた。商工中金を退職して25年たつが、被害者だけでなく夫も現職だと信じ込んでいたという。
捜査2課や福生署などの調べでは、東山容疑者は01年11月から02年5月までの間、福生市内の無職女性(81)に「私は商工中金の外務員で特別枠がある。年利10%相当がもうけになる」などとうそを言い、ワリショーの代金名目で8回にわたり計約1900万円をだまし取った疑い。
東山容疑者は証書は金庫に保管してあることにして被害者に渡さず、返金を求められた際には約束通りの利息を含めて支払ったりしていた。だが、03年5月に返金できなくなり、問題が発覚した。
詐取した金は装飾品の購入や生活費に使っていたという。同容疑者は67年〜79年、商工中金に勤務。最初は親類や知人にうそのもうけ話を持ちかけ、口コミで広がったという。
(05/12 22:55)