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横浜市港北区の横浜労災病院(阿部薫院長)で4月下旬、集中治療室(ICU)に入院していた60代の女性患者が、気管に差し込まれたチューブがずれて低酸素脳症に陥り、8日後に亡くなっていたことが分かった。病院は、人工呼吸器とつながっていたチューブが作業中にずれ、酸素が十分に届かなくなったことが低酸素脳症の原因とみて遺族に謝罪、医療事故として港北署に届けた。同署は死因の特定を急ぐとともに、関係者から事情を聴く方針。
病院によると、この女性は4月13日、交通事故にあった後、ICUで治療を受けていた。22日未明、看護師2人が女性の体の向きを変えようと腰のあたりを15センチほど動かした際、気管のチューブが1センチほど浮き上がっていることに気付いた。看護師はチューブを戻し、女性が呼吸していることを確認したという。
約5分後、チューブのホルダーを交換後に血中酸素飽和度や血圧が低下。別のチューブを口から入れて血圧は回復したが、低酸素脳症にかかり、30日に死亡したという。
病院は外部の専門家も交えた医療安全対策委員会を開き、どの時点でチューブがずれたのかなどを調査している。
郡建男副院長は「チューブの装着を確認していたはずだが、不十分だった。より詳しい医療安全に関するマニュアルをつくり、徹底していきたい」と話している。
同病院は独立行政法人「労働者健康福祉機構」が運営し、ベッド数は650床。(05/12 06:03)