2004年05月12日(水) 11時38分

＜医療事故＞チューブずれ患者死亡　横浜労災病院（毎日新聞）

　横浜市港北区の横浜労災病院（阿部薫院長）で４月下旬、交通事故で入院していた神奈川県内の６０歳代の女性が、気管内に挿入されていたチューブがずれて低酸素性虚血性脳症を起こし、死亡していたことが１２日、分かった。同病院は「チューブの固定方法が不適切だった可能性が高い」として遺族に謝罪するとともに、医療事故として神奈川県警港北署に届け出た。同署は女性の遺体を司法解剖し、死因を調べている。

　同病院によると、女性は４月１３日正午ごろ、交通事故で内臓破裂などの重傷を負って入院し、内臓摘出などの手術後は集中治療室で治療を受けていた。２２日午前２時２０分ごろ、看護師２人が女性の体の向きを変えた際、気管内チューブがずれたため、固定し直したが、直後に血液中の酸素濃度が低下した。医師が別のチューブを口から挿入して血圧などは安定したが、低酸素性虚血性脳症を起こし、３０日朝に死亡した。【馬場理沙】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00001031-mai-soci