2004年05月11日(火) 09時40分
「天然」「養殖」−魚の店頭表示調査開始(四国新聞)
中国四国農政局香川農政事務所は十日、県内のスーパーなどで魚介類に付けられた「天然」「養殖」の表示が適正かどうかをチェックする特別調査を開始した。全国一斉の調査で、同事務所は六月末までに県内約三十店舗の調査を行う予定。
生鮮魚介類の表示については、名称と原産地に加え、養殖ものには「養殖」と表示することが義務付けられている。今回の調査は、消費者からの要望が強いことや、魚肉から「養殖か天然か」を見分ける技術が実用化したことを受けて、農水省が全国約三千の小売店を対象に実施する。店頭調査とともに「天然もの魚介類」を全国で約三百点買い上げ、農林水産消費技術センターで天然ものかどうかの分析も行う。
香川農政事務所の担当者はこの日、高松市内のスーパーなど五店舗を視察。表示と仕入れ伝票を照合するなどして、養殖ものを天然と偽って表示したり、養殖と明示されていないケースがないかなどを確認した。
同事務所は、意図的な表示の偽装があれば、日本農林規格(JAS)法に基づき、改善指示や違反業者名を公表するとしている。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/social/200405/20040511000076.htm