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横浜市の母子死傷事故翌月の02年2月、三菱自動車が、事故原因となった「ハブ」の交換基準について国土交通省に「0.8ミリ未満の摩耗で破損したハブはない」と説明、0.8ミリ未満で起きた破損事故のデータを隠蔽(いんぺい)したとされる事件で、同社がその後、基準に沿うデータを同省に提出していたことがわかった。神奈川県警は、三菱自がつじつま合わせでうそのデータを示したとみて調べる。
三菱自は02年2月1日、国交省に「摩耗量0.8ミリ以上」を基準にハブを交換すれば同種事故の再発を防げるとする改善策を報告。母子死傷事故を含め、ハブの破損事故はいずれも摩耗量0.8ミリ以上で発生していたとする過去の事故の一覧表を提出した。
県警や国交省によると、事故例のうち7件は一覧表に摩耗量のデータが記されておらず、三菱自は「計測中」と説明。その後、同年6月までに、7件の摩耗量は0.8ミリから1ミリ強でどれも0.8ミリ以上だったと追加報告した。しかし実際は、三菱自は2月の報告時点で7件の事故の摩耗量が0.1〜0.75ミリで、0.8ミリ未満だったことを把握していたとされる。
三菱自の報告について県警は、実際のデータを報告すれば交換の基準が厳しくなり、ハブを交換しなければならない車の台数が増えてコストが増し、国交省からリコールを迫られる可能性もあったためにうそのデータを示した疑いがあると見ている。
(05/11 08:02)