2004年05月11日(火) 21時37分
精神障害時の契約は無効 横浜の業者に支払い命令(共同通信)
精神障害がある時に結んだ工事契約は無効として、2003年に死亡した静岡県の無職男性=当時(68)=の遺族が、リフォーム会社、三共トータル(神奈川県横浜市)に、工事代金の返還など約2000万円を求めていた訴訟の判決が11日、静岡地裁であり、友重雅裕裁判官は、三共トータルに約1800万円の支払いを命じた。
判決で友重裁判官は「原告は契約時、精神を病んでおり、判断能力の不足に乗じた訪問販売による契約だった」と違法性を指摘した。
判決によると、男性は1965年ごろに統合失調症を発病。96年から2001年にかけて、三共ホームとシロアリ駆除や床下耐震工事など約1740万円の工事契約を結んでいた。
このほかに男性は、工事契約した2業者を提訴していたが、既に和解が成立している。
被告側は「弁護士に一任してあり、詳しいことが分からないのでコメントできない」としている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040511-00000244-kyodo-soci