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三菱自は一九八三年から九六年にかけ、破断事故などを受けてハブの設計変更を繰り返した。最も古いA型からE型までは、ハブの付け根部分の厚さは二〇ミリだった。複数の業界関係者によると二〇ミリという厚さは当時の他社製品に比べて、際立って薄かったという。ある同業メーカーで当時製造していた同種のハブは厚さが二五ミリだった。
横浜市で二〇〇二年一月に起きた母子三人死傷事故のトレーラーの前輪ハブはD型が使用されており、ハブの付け根部分が破断してタイヤが脱落した。D型は破断が集中し、三十八件も発生。実車実験など十分な耐久確認がされないまま開発が急がれた疑いも判明している。
三菱自は九六年からハブの付け根部分を二ミリ増やし、二二ミリと厚くしたF型を開発製造。最新のこのF型では、ハブの破断などは起きていない。
三菱自が厚みの薄いハブを製造していたことについて、複数の業界関係者は「車体を軽くし、燃費を良くするため、ハブを軽量化した結果ではないか」などと指摘している。
ある業界関係者は、各メーカーが同じ自動車部品を使う取り組みがスタートした中で、十年ほど前に三菱自のハブの厚さを知り「ずいぶん薄いんだなと驚いた」と打ち明ける。別の関係者も「この薄さが強度の問題にならなければいいのだがと思った」などと話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040510/mng_____sya_____007.shtml