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2004年05月10日(月) 18時58分

ハブ欠陥示す文書2年放置 国交省内の連絡ミス共同通信

 三菱タイヤ脱落問題で国土交通省の風岡典之事務次官は10日、1999年に脱落事故の起きた富山県内の運送会社から2002年3月、国交省の担当室が「ハブに欠陥があるのではないか」と指摘する文書を受け取っていながら、リコール担当課に2年間伝えず、放置していたことを明らかにした。
 風岡次官は「情報を共有できなかったことを反省している」と述べた。
 国交省によると、問題の事故は99年11月、石川県内でトレーラーからタイヤが脱落した。三菱ふそうトラック・バス前会長らが逮捕された虚偽報告容疑となったハブ摩耗量の隠ぺい7件のうちの1件。
 横浜母子死傷事故後、三菱側は摩耗量が0・8ミリ以上で交換したが、このトレーラーの摩耗は0・65ミリとされた。このため運送会社は02年3月、国交省に提出した自動車事故報告書で「整備に問題があったとは考えにくい」とハブ欠陥の可能性を指摘した。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040510-00000182-kyodo-soci