2004年05月10日(月) 07時00分
主婦の死、「無駄にしない」=遺族と約束、三菱のうそ暴く−神奈川県警(時事通信)
「やる気と熱意の問題。悲惨な事故を直接、目で見て思うところがあったのだろう」−。横浜地検の幹部は「三菱のうそ」を暴き出した神奈川県警の捜査をたたえた。最近数年間は警察不祥事の代名詞とも言えるような存在だった同県警。被害者側に「死は無駄にしない」と約束、捜査結果は市民生活に密着した交通警察の存在感を久々にアピールした。
2002年1月10日、重さ約140キロのタイヤが、ベビーカーを押しながら歩道を歩いていた岡本紫穂さん=当時(29)=を背後から直撃。岡本さんは死亡し、一緒にいた男児2人も軽傷を負った。一瞬にして、幼い子供から母親を奪った事故を目前にして、県警の捜査員は「必ず原因を究明する」と誓った。
捜査員は全国に散り、三菱自動車製大型車の同様事故のデータを収集、捜査は長期化した。紫穂さんの実母、増田陽子さん(55)が同年夏、県警に捜査状況を問い合わせると、担当幹部は「決して娘さんの死を無駄にはしない」と力強く語ったという。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040510-00000478-jij-soci