2004年05月10日(月) 02時09分
ハブ摩耗量「裏付けろ」 元常務指示、結果は裏目(共同通信)
横浜市で2002年、母子が死傷した三菱自動車製大型車のタイヤ脱落事故後、同社が前輪と車軸を連結する部品ハブの強度を検証する調査班を同年2月中旬に設置したのは、技術的根拠もなく「ハブは0・8ミリ以上摩耗したものを交換すれば同種事故は防止できる」と国に報告した内容を、後から裏付けるためだったことが9日、分かった。
神奈川県警が押収した調査班の議事録に、元常務花輪亮男容疑者(63)=道路運送車両法違反容疑で逮捕=が「報告内容を根拠付けるように」と指示したことが記載されていた。
調査班は、報告と正反対の部品の強度不足を示すデータしか得られなかったが、「ハブ破損の原因は整備不良や過積載」とする結論をまとめ同年7月、解散した。県警は、調査班の責任者だった花輪容疑者が自社に有利な結論をまとめたとみて追及する。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040510-00000007-kyodo-soci