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2004年05月10日(月) 10時24分

<牛肉偽装>浅田容疑者、取りまとめを2団体に集約毎日新聞

 国のBSE(牛海綿状脳症)対策を悪用した牛肉偽装事件で、大阪府同和食肉事業協同組合連合会(府同食、大阪府堺市)会長の浅田満容疑者(65)の影響下にある「大阪ミートパッカー」と「羽曳野市食肉事業協同組合」(羽肉協)が、買い集めた偽装牛肉の取りまとめ組織だったことが分かった。多数の業者から買い集めた肉の大半は、最終的に2団体のどちらかに名義変更されて国に買い上げ申請された。浅田容疑者は2団体に集約することで、肉の集まり具合や買い上げ申請量を把握していたとみられる。

 大阪ミートパッカーはハンナングループの休眠会社。羽肉協は浅田容疑者の地元にあり、かつて親族が役員だった。

 国は01年10月、市場に流通した国産牛肉の隔離・保管を決め、業界団体を通じて調査した結果、約1万3000トンが流通していると発表。国の事業実施要領によると、助成金による国産牛肉の買い上げ制度は「1万3000トン以内」の枠で行われることになった。

 業界の最高実力者である浅田容疑者は、限度いっぱいまで肉を買い上げさせようと考えたとみられ、ハンナングループ関係者によると、翌11月ごろ、「肉が足りない」とグループ企業の社員などに牛肉をかき集めるよう指示していた。

 1万3000トンの枠をにらみながら多数の業者から肉を買い集めるため、大阪ミートパッカーと羽肉協に集約、管理していた可能性が高い。大阪府警が先月摘発した詐欺事件では、浅田容疑者は広島の業者から購入した輸入肉を含む加工肉約92トンを、代金は自分で用立てながら、書類上は羽肉協が購入した形で処理。今月摘発された補助金適正化法違反事件でも、3社から購入した計約40トンの輸入肉は、最終的には大阪ミートパッカーが二十数トン、羽肉協が12トン買い上げていた。

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 大阪府警捜査2課は9日、補助金適正化法違反容疑で再逮捕した浅田容疑者らを送検した。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040510-00001012-mai-soci