2004年05月09日(日) 00時00分

偽ショウガ問題で元センター長を提訴／農協（朝日新聞・）

　土佐香美農協（野市町西野、公文高男組合長）が０２年春ごろまでに外国産などのショウガを県内産と偽り出荷していた問題で、同農協は、出荷の責任者だった元特産センター長の男性（６２）による偽装で県青果物価格安定基金協会からの交付金を返還せざるを得なかったとして、この元センター長を相手取り、約２７００万円の損害賠償を求める訴えを高知地裁に起こした。第１回口頭弁論が２８日にある。

　　訴状によると、元センター長は００年５月〜０２年３月ごろ、輸入したタイ産や中国産のショウガを独断で県内産のショウガに混入、また９８年４月以前〜０２年３月ごろには九州産を県内産に混ぜ、いずれも県内産と偽って出荷し販売した。これはＪＡＳ法の食品表示基準違反にあたるとされる。

　　同農協は、県青果物価格安定基金協会から９７年〜０２年に交付されていた「生姜価格差補給金」約４４００万円を、産地偽装が発覚した後の０２年１２月に返還。このうち農協負担分などを除いた約２７００万円について、元センター長が農協に損害を与えたとしている。

　　公文組合長は「消費者と組合員の信頼を損なった責任は大きい」と提訴の理由を話している。

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http://mytown.asahi.com/kochi/news02.asp?kiji=3327