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米大リーグ・イチロー選手らの指導で知られる鳥取市在住のスポーツトレーナー小山裕史さん(47)が、自ら考案したトレーニング理論につけた「初動負荷」の名称をゴルフ雑誌に無断で使われたとして、発行元の出版社などを相手に、慰謝料など1670万円と雑誌の販売差し止めを求める訴訟を大阪地裁に起こした。代理人の弁護士によると、短い言葉を著作物として「著作権侵害」を争う例は珍しいという。
訴えられたのは出版社「ゴルフダイジェスト社」(東京都港区)と、記事で解説役を務めたスポーツトレーナーの男性。
訴状によると、問題とされたのは同社が隔月で発行するゴルフ雑誌「チョイス」の昨年11月号に掲載されたゴルフのトレーニング方法についての特集記事。スポーツトレーナーが小山さんの名前を出さずに「初動負荷」の名称を使い、様々な練習メニューを紹介した。
記事は理論名の無断使用だけでなく解釈も誤っていた。このため、読者から「これまでの内容と違う」と指摘されるなど長年の信頼を失った、と主張している。
小山さんは元ボディービルアジア王者。94年、筋肉に終始負荷をかけるのでなく、動作の最初にだけ適度な負荷をかけて筋肉の動きを高めるトレーニング方法を「初動負荷理論」と名付けて発表した。ゴルフの青木功選手や陸上の伊東浩司選手ら一流アスリートを指導し、「カリスマトレーナー」と呼ばれている。
ゴルフダイジェスト社の担当者は「まだ訴状を見ておらず、コメントできない」と話している。(05/08 20:21)