2004年05月08日(土) 20時32分
売却目的で口座開設の2被告、起訴事実を認める−−地裁で初公判 /徳島(毎日新聞)
◇「おれおれ」被害370万円
他人に売る目的で埼玉県内の銀行などに口座を設け、通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして詐欺罪に問われている同県戸田市本町2、会社員、荻野昭宏(30)▽東京都豊島区南長崎1、無職、小田安章(25)の両被告に対する初公判が7日、徳島地裁(杉田知宏裁判官)で開かれ、両被告とも起訴事実を認めた。
起訴状によると、両被告は共謀し、昨年12月、埼玉県川口市内の銀行などに、他人に売る目的で荻野被告名義の4口座を設け、銀行から通帳とキャッシュカードをだまし取った。
検察側は冒頭陳述で「金に困っていた荻野被告に、小田被告が『1口座を2万円で買い取る』と持ちかけた。口座は転売され、氏名不詳の人間の詐欺に使われた」と指摘した。
県警の調べで、「おれおれ詐欺」の被害に遭った徳島市内の女性ら4人が、この4口座に計約370万円を振り込んだことが判明している。【小野沢健一】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040508-00000004-mai-l36