2004年05月08日(土) 19時11分
おれおれ詐欺 2グループ、151人から1億2260万円 /千葉(毎日新聞)
◇電話役、引き出し役分担も
全国的に多発している電話での「おれおれ詐欺」事件で、県警捜査2課などが捜査してきた2グループによる被害は千葉など11都府県にわたり、計151人で現金計約1億2260万円に上ることが分かった。
この2グループは▽松戸市松戸新田、無職、荒木直也被告(21)=公判中=と16〜19歳の少年4人の計5人▽横浜市泉区中田東2、無職、阿原勇介被告(23)=公判中=ら男3人。
荒木被告らのグループは、自分たちが卒業した中学校の卒業生名簿などを利用。電話に出た卒業生の親らに「車の修理代を振り込んで」などと言う手口で、計88人から計約7550万円をだまし取った。
一方、阿原被告らのグループは電話帳から無作為に番号を選び、電話に出た人たちの息子や孫を装っていた。「サラ金の返済期限が来てしまった」などと言って、計63人から計約4700万円をだまし取った。グループ内で「電話をかける役」や「口座に現金が振り込まれたら、すぐに引き出す役」などと分担していたという。
同課によると、今年3月末までに県内で発生した「おれおれ詐欺」被害は約130件(被害金額約1億円)。約550件(同4億円)だった昨年並みのペースという。【曽田拓】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040508-00000003-mai-l12