2004年05月08日(土) 10時19分
BSEとの関連を否定 ヤコブ病患者で米当局(共同通信)
【ワシントン7日共同】米国の同じ競馬場の客らが相次いでクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)で死亡し、牛海綿状脳症(BSE)の牛を食べて感染した疑いが指摘された問題で、米疾病対策センターなどは7日、BSEとの関連を否定する報告書を発表した。
問題の競馬場はニュージャージー州にあり、既に閉鎖されている。報告書などによると、1988−92年にここに通っていた客ら10数人がCJDで死亡したことから、競馬場のレストランでBSE汚染牛を食べたのが原因ではないかとの疑念が地元住民らの間に浮上。同州選出の上院議員が先月、疾病対策センターに調査を求めていた。
同センターや州の衛生当局は、競馬場との接点が確認できた14人のCJD患者を対象に、脳の組織や脳波などの検査結果を追跡調査。検討が終わった11人の結果から、BSE牛を食べて感染する変異型CJDの患者は見つからず、発生率も特に高くなかったと結論付けた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040508-00000050-kyodo-soci