2004年05月08日(土) 00時00分
おれおれ詐欺急増中 今年4月まで47件(朝日新聞・)
「おれおれ詐欺」の被害が今年に入って急増している。県警のまとめでは、県内の被害は4月末までに47件(未遂2件)を数え、昨年1年間の45件(同6件)をすでに上回った。被害額も、03年の計約3800万円に対し、04年はすでに計約5200万円にのぼっている。警察官を名乗り、架空の交通事故の示談金を振り込むよう指示するなど、手口が巧妙になっているという。
生活安全企画課と捜査2課によると、今年の被害のうち、「息子さんが事故を起こした。示談金が要るので振り込んでほしい」などと偽って金を振り込ませる手口が21件(03年25件)と最も多い。ほかに「借りた金が返せなくなった」などとする手口が10件(同10件)、妊娠中絶費用を要求する手口が12件(同8件)となっている。
被害額は1件あたり10万〜430万円。03年には、娘を名乗ったケースもあった。
地域別では、津署管内が10件と最も多い。ただ、被害は県内のほとんどの地域に及んでいる。お年寄りが一人で留守番をしていることが多い昼過ぎから夕方までの時間帯を狙った犯行が目立つ。被害者はほとんどが女性で、年代別では70代の34件が最多。「ご主人が事故を起こした」と、30代の女性が約80万円を振り込まされたケースもあった。
生活安全企画課は「警察官が家族に電話をして、示談金を要求することはない」と話す。「おじいちゃん、おれおれ」などと電話がかかってきても、不用意に「○○か」などと親族らの名前を明かさないよう注意を促している。金融機関の窓口で不審な点に気付かされて未遂になったケースもあり、「警察や周囲の人に相談を」と呼びかけている。
県警(http://police.pref.mie.jp)や、尾鷲地区防犯協会(http://www.3.ocn.ne.jp/~owase-bo/newpage1.htm)のホームページでも、注意すべき点などを説明している。
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http://mytown.asahi.com/mie/news02.asp?kiji=6061
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