2004年05月07日(金) 03時06分
<BSE不正>浅田容疑者、再逮捕へ 全同食ルートで(毎日新聞)
BSE(牛海綿状脳症)対策を巡る全国同和食肉事業協同組合連合会(全同食)の助成金不正受給疑惑で、大阪府警捜査2課は7日にも、全同食専務理事の浅田満容疑者(65)=詐欺容疑で逮捕=らを補助金適正化法違反容疑で再逮捕する。大阪府同和食肉事業協同組合連合会(府同食)は一部の肉について、全頭検査開始後に集めた乳廃牛などの処理日を検査前に改ざんするなどして全同食に買い上げ申請、全同食はそれを知りながら助成金約22億円を受け取ったとされる。大阪府食肉事業協同組合連合会(府肉連)の牛肉偽装詐欺事件は新局面を迎えた。
浅田容疑者は改ざんなど偽装行為への関与を認める供述を始めているといい、捜査2課は府肉連事件と同様、浅田容疑者が主導したとみている。
調べでは、全同食は01年12月までに、制度対象外の肉があることを知りながら浅田容疑者が会長の府同食から買い上げ、全国食肉事業協同組合連合会(全肉連)を通じて農畜産業振興事業団(現農畜産業振興機構)に偽装分を含めた計1145トンの助成金交付を申請。府同食分の保管経費5億円や買い取り代金など計21億9000万円を受給、うち数億円が不正だった疑いが持たれている。
本来、買い上げ対象の牛肉は全頭検査が始まった01年10月18日より前に食肉処理された肉。関係者によると、浅田容疑者らは同18日以降に処理された乳廃牛などの処理日付を改ざん。さらに、対象外のミンチや内臓を混ぜて申請したケースもあったという。
府同食は29業者・団体から1145トンを買い上げたが、浅田容疑者が実質経営する「ハンナン」グループ15社分が820トンと7割を占めており、捜査2課は助成金の流れを調べている。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040507-00000147-mai-soci