2004年05月07日(金) 12時45分
盗聴で元武富士社員に有罪 「首謀者は武井前会長」(共同通信)
武富士の盗聴事件で、電気通信事業法違反などの罪に問われた元渉外担当社員中川一博被告(43)=保釈中=に対し、東京地裁は7日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。一連の盗聴事件で判決は初めて。
服部悟裁判官は、盗聴は前会長武井保雄被告(74)=分離公判中=が中川被告に指示したと認定。「盗聴は長期間にわたり、被告は重要、不可欠な役割を果たした。しかし首謀者は武井被告で、中川被告は反省している」と述べた。
中川被告は盗聴の起訴事実は全面的に認めていた。
判決理由で服部裁判官は、ジャーナリストの電話を盗聴した動機について「武井被告は、武富士を快く思わない黒幕的人物が、株価を下落させるためにジャーナリストに武富士批判の記事を書かせたと考えた」と指摘した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040507-00000117-kyodo-soci