2004年05月06日(木) 18時01分

三菱ふそう前会長ら逮捕　大型車のタイヤ脱落（共同通信）

　横浜市で２００２年、母子３人が死傷した三菱自動車製の大型車タイヤ脱落事故で神奈川県警は６日、国に虚偽の報告をした道路運送車両法違反や業務上過失致死傷の疑いで、同社から分社した三菱ふそうトラック・バスの前会長宇佐美隆容疑者（６３）ら当時の三菱自幹部７人を逮捕した。
　県警は、タイヤの脱落が多発していたのに三菱自が対策を怠り、死傷事故後も会社ぐるみで欠陥の隠ぺいを図ったと断定。２０００年に発覚したリコール隠し事件で罰金刑を受けたことも踏まえ、極めて悪質な行為と判断した。
　県警は６日、虚偽報告容疑で東京都港区の三菱ふそう本社や渋谷区の宇佐美容疑者宅などを家宅捜索した。国土交通省は同日午後、虚偽報告容疑で三菱自を県警に告発。県警は同容疑で法人としての三菱自を書類送検する方針。
　虚偽報告容疑で逮捕されたのは宇佐美容疑者や三菱自の元常務花輪亮男容疑者（６３）ら５人、業務上過失致死傷容疑で逮捕されたのは当時の三菱自市場品質部長村川洋容疑者（５８）ら２人。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040506-00000089-kyodo-soci