悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年05月05日(水) 00時00分

あすにも強制捜査 脱輪問題 三菱ふ前会長ら 東京新聞

 横浜市で二〇〇二年一月、三菱自動車(現在三菱ふそうトラック・バスに分社)製大型車のタイヤが脱落し、母子三人が死傷した事故で、神奈川県警と横浜地検は六日にも、事故後に国土交通省に虚偽報告をしたとして、道路運送車両法違反(虚偽報告)の疑いで、三菱自の元副社長で三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆前会長(63)、三菱自の花輪亮男元常務(63)ら当時の役員三人の強制捜査に乗り出す。

 また、タイヤ脱落の原因になった金属部品「ハブ」の構造上の欠陥を認識しながら安全対策を講じなかったとして、業務上過失致死傷の疑いで、同社の品質保証部門の元部長級幹部ら四人の強制捜査にも着手。一連のタイヤ脱落問題はメーカー首脳らの刑事責任追及に発展する見通し。

 宇佐美前会長は横浜市の事故当時、三菱自の副社長として大型車部門を統括する最高責任者。花輪元常務は同部門の開発本部長で、横浜市の事故後に社内に設けられた調査班の責任者だった。宇佐美前会長はことし四月、一連のタイヤ脱落問題の責任を取って会長を辞任している。

 関係者によると、三菱自は社内調査班がハブの欠陥を疑わせるデータなどリコール(無料の修理・回収)につながる情報を得ていながら、国交省に「ハブ破損は整備不良が原因」と虚偽報告を繰り返したとされる。

 こうした社内調査や虚偽報告について、最高責任者だった宇佐美前会長のほか、花輪元常務らが了承、指示していた疑いがもたれている。

 県警などは、同社が〇一年にリコール隠し事件で罰金刑を受けていながら虚偽報告を繰り返していたとして、当時の役員の刑事責任追及は不可欠と判断したとみられる。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040505/mng_____sya_____012.shtml